Rafal Blechacz quotes

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自然な自分でいること

Rafal Blechacz ラファウ・ブレハッチ

「自分が音楽を通してやっていくこと、あるいは自分の人生においても、もっとも大切にしているのは“自然さ”ということなのですね。演奏においては作曲家が望んだとおりに演奏し、彼の言いたいことを現代に再現するのが自分の役割です。それが私にとっては自然なのですし、そのためには自分にとって自然に思える作品を選ばなくてはいけない。」
(青澤隆明氏とのインタビュー、月刊 「ショパン」 2009年4月)

「僕にとって最も大切なのは自然でいることです。人生でもピアノを弾く時も。そうすることで演奏は本物になり、聴き手もまっすぐに理解できるので真実の演奏ができます。」
(ハンブルグにて、2009年10月)

「僕は常に人生と音楽において自然さを大切にしています。2つのコンチェルトの録音では、正直に、僕の心からまっすぐ流れ出るように演奏しました。」
(ポーランド、2009年7月)
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ラファウ・ブレハッチにとってのショパン音楽とは?

「ゴジュフのバッハコンクールの際、ショパンの曲も弾かなくてはならず、僕はノクターンロ長調op32-1を演奏しました。美しい旋律や興味深い変調に魅せられました。僕はまだ小さくてペダルに足が届かず、立って演奏しました。・・・
なぜ、ショパンの音楽はこんなに偉大なのでしょう?なぜ新しい世代の人びとに影響を与えるのでしょう?答えはたぶん単純です。全ての感情が―喜び、悲しみ、平和、そしてドラマがこめられた音楽なのです。加えて、ショパンは僕たち演奏家に、自分の感情を伝えることを許し、その感情は毎回いつも異なるのです。
そのおかげで、解釈は深く、本物になります。もちろん、僕のショパン音楽の解釈は常に変化しています。これは、僕がいろいろなオーケストラや指揮者と共演することで得た経験も影響しています。・・・」
「幻想ポロネーズ変イ長調op61への取り組みは、とても貴重な体験となりました。僕はこの作品を、「ショパンの遺言」と呼びたい。全てが含まれているのです。ポロネーズの要素、自己観照、即興的なフラグメント、あらゆる範囲の多様な感情、哀しみ、圧倒的な絶望感、そして偉大なる勝利に至るまで。・・・このポロネーズの最後の部分は、信じられないくらい素晴らしくて、毎回演奏する度に、深い感動を味わいます。」
(ポーランド・ラジオのアナ・スクルスカとのインタビュー、2010年2月21日)
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(ショパンの演奏について問題なのは、人がしばしば、彼を悲劇的でメランコリックな人物としてのみ捉えることではないでしょうか?)
そうです。ショパンは全然違った面もあります。アグレッシブで力強くて、男性的な面が。彼はどのような虚飾も好みませんでした。私は純粋なもの、真実を彼の音楽に求めたい。これはとてもむずかしいことですが。そうすることによってのみ、私は人びとの心を感動させることができるのです。
(2009年10月、ハンブルグにて、TV ARTEのインタビューにこたえて。)
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家族

「家族は僕にとってとても大切です。両親は篤い信仰心にあふれています。このような環境だからこそ、僕は芸術的に自分を伸ばせるのです。僕にはこの雰囲気が必要です。自分の林や食べ物や言葉を愛しています。そう、僕の祖国です。外国に出かけると、僕は自分のピアノや言葉をとても懐かしく感じます。」
(ハンブルグにて、2009年10月)
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Rafal Blechacz ラファウ・ブレハッチ

2006年9月2日、
ナクウォの教区教会St. Lawrence’s Churchにて
ショパンの2つのコンチェルトを演奏。
ワルシャワ国立管弦楽団、指揮:アントニ・ヴィット

信仰

「物質的な世界だけが重要なのではなく、僕が神を強く信じていることも、疑いなく人生の助けとなっているでしょう。」
「僕の生きる指針となっている好きな言葉は、信頼、希望、愛です。」
(2007年来日公演パンフレット 「ブレハッチが語る自分と今」 より)

「音楽は、純粋な祈りだと思う。
音楽を通じて自己を表現しようとするとき、直接言葉で表現しなくても、自己の重要な部分を伝えることができる。演奏家だけでなく聴衆も、発信された音楽の美しさと交流することで、浄化され、向上する。
音楽の奏でる音は、ときとして、非日常的な経験や感情を呼び起こし、人はそれを長く記憶したいと願う。この人にとって必ずプラスになっている。」
(ポーランド、2007年秋)
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哲学

哲学の勉強は僕にとって、ピアノを離れてリラックスするとても良い方法です。・・ツアーの際本を持ち歩いて読む、というのが、僕の勉強方法です。僕は音楽の哲学に夢中で、哲学が僕の音楽学を支えているわけです。ロマン・インガルデンとヴワディスワフ・ストゥルジェフスキを読みました。ストゥルジェフスキ先生の「創造に関する弁証法」(Dialektyka twórczości)は、様々な芸術の解釈の考え方に関するものですが、非常に興味深かったです。」
(ポーランド、2009年7月)
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「音楽作品には、霊的存在を直に伝えるものがあります。この場合、哲学がとても有用です。僕の哲学との冒険は、音楽作品の個性(アイデンティティ)と美学的経験に関する、ロマン・インガルデンの著作から始まりました。このようにして、僕は演奏をより深く見つめようとしています。」
(ニコラウス・コペルニクス大学でのリサイタル後開かれた、哲学に関するパネル・ディスカッションにて。2010年4月20日)
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Rafal Blechacz ラファウ・ブレハッチ

東京、 2006

オルガンの演奏

「今でも時間があればオルガンを弾きます。実は最初に音楽に情熱を抱いたのは、ピアノではなく、小さなパイプ・オルガンでした。・・オルガンは様々な点でピアノ演奏に有益なんです。バッハが好きでピアノでよく弾きますが、オルガンで音色を確かめたりします。それから、バッハに限らずピアノ曲の中には部分的にとてもオルガン音楽に近いと思えるものがある。たとえば、サンサーンスのト短調のピアノ協奏曲の冒頭の部分だとか、シマノフスキの変奏曲のある部分だとか。ショパンのプレリュードの20番もそうですね。」
(那須田務氏とのインタビュー 「レコード芸術」 2009年11月)
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ブレハッチとバッハ

-- もしバッハを録音することになったら、どんな曲を入れたいですか?
「パルティータ、ゴルトベルク変奏曲、平均律、イタリア協奏曲・・そうですね、録音するとなると真剣にいろいろ考えなければなりません。美しい曲が山ほどあるし、どれもがインスピレーションを与えてくれます。 “フーガの技法”もいいですね。2009-2010年のシーズンに是非ともパルティータの1番を弾こうと思っています。もしかしたらオルガンも録音するかもしれませんよ(笑)。もちろん、分かりませんけど。」(同上)

「ナクウォの家に居るときは、教会で日曜日のミサのオルガンを弾いています。ミサの後は、近所の人たちを前にバッハのミニコンサートを弾いています。」
(ドイツ、2008年11月)
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クリスティアン・ツィメルマン

クリスティアン・ツィメルマン

「クリスティアン・ツィメルマンがスイスの家に招いてくれました(07年)。僕たちはドビュッシーの作品やショパンの前奏曲、古典派のソナタ、シマノフスキの曲、ベートーベンの協奏曲を弾いて過ごしました。でもピアノだけではありません。一緒に話をして、買い物も一緒に出かけました。
ある日、ミュージックショップに行った時、クリスティアンは僕にCDを2,30枚買ってくれました。オペラや交響曲、ピアノ曲です。ちょっとあり得ない体験でした。
僕にとっては全てが本当に貴重な体験で、ずっと忘れられないと思います。これほど偉大なピアノの演奏家との接触は、僕にとって最高の学びの機会です。
クリスティアンが言ってくれました。
―君はこんな風に弾いてもいいし、別の弾き方もあるだろう。それでいいのかもしれないし、あるいは何も変えられないかもしれない。すべて君が決めることだ。」
(ポーランド、2009年3月)
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どんな音楽から学んだのか?

「私たちポーランド人は深い音楽的な伝統をもっています。私がよく聴くのはラウル・コチャルスキというピアニストの録音ですね。彼はショパンの弟子ミクリの弟子なので、ショパンの孫弟子にあたります。録音をたくさん残していて、ここから学ぶことはとても大きい。もちろん時代の変化とともに演奏のスタイルの変遷や流行が変わるのは避けがたいことですが、それにもかかわらず変わらない伝統はあると思います。もう一つはショパンの書簡やショパンの周囲にいた人たちの書いたもの。それらを読みますと、どういう風にショパンが弾いたかが手に取るようにわかる。いかにデリケートに繊細な演奏をしたか。ヘ短調の協奏曲をまるで天を歩いているように滑らかに演奏したそうです。その他にもパデレフスキやルービンシュタイン等ポーランド人のショパンは好きですし、とても参考になります。」
(日本、2009年2月)
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「例えば、ラウル・コチャルスキのショパンの録音はとてもインスピレーションを受けました。特に彼の弾くエチュードは、純粋な音楽です。ツィメルマン、ポリーニはもちろんですが、内田光子は古典派の1つの流れを築きました。特にモーツアルトはそうですね。アルフレッド・ブレンデルも聴きます。特にベートーベンの協奏曲第4番は美しかったですね。」
(ポーランド、2009年3月)
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「まず、ベネデッティ、ギーゼキング、リヒテル、コルトーの録音は、既にドビュッシー作品の演奏の歴史の一部を成しています。自分について言うなら、僕 は、作品の構造の深いところまで入り込んで、その性質やロジック、意味を探し当てようとしています。他の人の演奏ではなく、作曲家自身が自分にとって最大 のインスピレーションとなるような状況に自分を持っていこうとしています。ただ、ベネデッティの演奏の様式が僕に非常に近い、というのは事実としてあります。」(ポーランド、2012年1月)
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