Rafal Blechacz quotes

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マエストロ・ゲルギエフ

マエストロ・ゲルギエフ

「・・モスクワ音楽院ホールでの演奏会は、素晴らしいものでした。一つ一つのルバートの細部にいたるまで、マエストロと彼のオーケストラはきっちりと理解してくださいました。オーケストラは僕の演奏にぴたっとはまってくれました。僕はリラックスし、ゲルギエフは決して僕の解釈に干渉したりしませんでした。マエストロはたった一回リハで通しただけで全てを理解したのです。
オーケストラの構成は(後半のワーグナー等大曲に合わせ)大規模でしたが、指揮者はその大人数のままショパンも演奏しました。でも演奏の質には全く影響しませんでした。」
(ポーランド、2006年)
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マエストロ、イェジー・セムコフ

マエストロ、イェジー・セムコフ

「マエストロはカリスマ的な指揮者です。彼が魔法を発散させ、チームは感化されました。マエストロは確信に満ち、とても説得力のある話し方なので、オーケストラは注意深く彼に耳を傾けました。皆イェジー・セムコフをとても敬愛し、コミュニケーションは完ぺきでした。マエストロは僕の解釈を理解し、何も押し付けようとしませんでした。アゴーギクでもダイナミクスでも、僕の考えは全部スコアに注意深く書き込んでいたのです。録音セッションが始まる頃は、オーケストラは全部準備ができていました。このマエストロと演奏できてとても気持ちよく演奏できました。」
(ポーランド、2009年9月)
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聴衆との相互作用

かつて演奏会を開き楽しんだ日々を、この若いピアニストは思い出す。ミサのような式典で伴奏をしたとき、わくわくするような雰囲気が湧き上がるのを感じた。
「演奏を始める前の、部屋に満ちわたる静けさに魅せられました。最初に鍵盤に触れる直前の静けさは、これから具体的な感情を伝えるのだ、という徴候であり、鍵盤に触れた瞬間、僕は部屋の中の聴衆と交流していると感じます。そして、最後には人々の拍手で報われるのです。」とブレハッチは語る。
この点は、今もかつてとあまり変わらない。
聴き手が満足すること、これが、この音楽家にとって最高の賞であり、さらに技術を磨くための動機付けとなる。
(ポーランド、2009年7月)
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「アーチストと聴衆との絆は重要で、これは最初の音が鳴った時から、というより、アーチストがステージに現れた瞬間から始まります。誰かのために演奏するのだという感覚はとても大切です。・・・
聴衆がある特定の精神状態に入り込んでいるとき、演奏家はそれを感じ取ります。例えば、静寂を聴いたとき、聴衆が催眠状態にでもなったように静かなとき、私の演奏はうまくいったのだと、聴衆が私の演奏を本当に聴いてくれて、全ての音やフレーズをフォローしているのだとわかります。
ショパンのマズルカ作品17でそんな風に感じたのを覚えています。・・・最後のイ短調のマズルカを弾き終えた時、聴衆はいつもと違って、すぐには拍手しませんでした。10秒位、そんな静けさが支配しました。これは、私にとっては、最高の賞だったと言えます。最後の和音の後、拍手せずに静かだったということ、これは、聴衆が心から音楽に浸って、その後余分な音を聴きたくなかったということです。私にとっては、これはとても特別な、忘れられない出来事でした。」
(ベルリン・フィルハーモニー・ホールでのリサイタル後のインタビューにて。2010年11月)
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古典派の作曲家(ハイドン、ベートーベン、モーツアルト)について

―なぜこれら3人の作曲家を1枚のアルバムにまとめようと思ったのか。
「ハイドンとモーツアルトの特別な関係、ハイドン後期の作品とルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンの初期の作品との関係を示したかったのです。この2人の作品には、交響楽や弦楽四重奏の影響が聴こえます。これを証明するような興味深い部分やポリフォニックの要素が多く見られます。ハイドン後期の、ベートーベンの初期の作品に与えた強い影響を明らかにしたかったのです。この作品には交響曲や四重奏的な要素が各所で聴こえます。例えばベートーベンのソナタ第1楽章の最初の部分は典型的な四重奏の雰囲気ですし、1楽章の繰り返しの部分は典型的な交響楽のトゥッティです。」
(アルバムウィーン古典派ソナタ集に関するプロモ・ビデオでのインタビューより)

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「私は古典派ソナタのある種のパッセージを弾く時はいつも、様々な他の楽器の音色を想像して楽しんでいる。
ハイドン、モーツァルト、ベートーベンに取り組む際、アーティキュレーションやペダリング、音色に迷いがある時はいつも、作品の全体または部分を心の中で「オーケストラ化」することにしている。
この「内心の楽器編成」をすると、解釈に関する迷いが消える。」
(ラファウ・ブレハッチが書いた、アルバム「ウィーン古典派ソナタ集」のライナーノーツ用解説・欧州・米国版)
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シマノフスキとドビュッシー

「次のCDには、シマノフスキとドビュッシーを選びました。印象主義と表現主義の明確な対比を示したかったのです。」

「シマノフスキはヨーロッパではあまり知られていませんが、非常に興味深い作品を残しました。私のシマノフスキ音楽との関わりは比較的早い時期に、11歳か12歳の頃に始まりました。ポーランドのピアニスト、イェジー・ゴジシェフスキの演奏会で聴いたのですが、シマノフスキの音楽に本当に喜びを感じたのを覚えています。全てが美しく、心が痛むほど美しく響きました。特に、和音、素晴らしい転調、旋律・・・シマノフスキを必ず弾きたいと思いました。まず、変奏曲変ロ短調作品3から始めましたが、どの国でも聴衆はとても気に入ってくれました。・・・今回は、”前奏曲とフーガ嬰ハ短調”、そして、”ピアノソナタ第1番作品8”を選びました。」

「(この2曲を書いた頃)シマノフスキはとても若く、スクリャービンのような表現主義音楽に非常に魅了されていました。表現主義の典型的な雰囲気を聴くことができます。・・・ソナタ第1番の第3楽章は1種のメヌエットですが、彼が古典音楽の考え方やアプローチにとても接近していたことがわかります。・・・また、この曲はとても明るくて、特にメヌエットの中間部は多様なポリフォニーが使われていて興味深いですね。・・・」
(アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」のトレーラービデオより)
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ラファウ・ブレハッチ

「ドビュッシーの音楽は、特別で古典的な特徴がありますが、ドビュッシーで最も重要なのは、極めて繊細な色彩感覚で、曲のアゴーギクに大きく影響しています。”パスピエ”も、”ベルガマスク組曲”全体も、本当に美しいですね。私はこの組曲を演奏するのが、本当に好きですなんですよ。ショパンコンクールより以前に出したデビューアルバムに、この曲も入れました。今後のアルバムには、是非こうした印象派の作品を取り入れるつもりです。」
(ポーランドラジオのアダム・ロズラフとのインタビュー、2009年7月はじめ。)
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「今回CDに録音しようと決めたドビュッシーの曲のほとんどは、10年ほど演奏会で弾いてきました。それぞれ独自の様式や雰囲気がある小品です。録音用に、本当に素晴らしい楽器を見つけることができ、さまざまな音の色彩や音価、陰影、そして雰囲気を表現できることを、とても嬉しく思っています。」

「既に3枚のアルバムを録音してきたドイツ・グラモフォンから更に、ショパンの演奏の助けとなり、自分に近いと感じられる音楽を録音できることを、嬉しく思います。」

「これらの作品にはヴィルトゥオーゾ的な側面も多いですが、ドビュッシー音楽に特有の、美しい、深く感動を与えるような瞬間も多くあります。」
(アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」のトレーラービデオより)

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車の運転

ラファウ・ブレハッチはインタビューで、ツアーのときはできるだけ車で移動するようにしており、運転は気分転換になってリラックスできると発言しています。
2010年2月のインタビューで、こんな発言がありました。

「演奏会の後は気持ちが高揚して、なかなか静かな気持ちになれません。コンチェルトやリサイタルの後はなかなか眠れず、午前3時4時まで起きています。そこでいい方法を見つけました。ツアーに出ていて次の演奏会場まであまり遠くない場合は、その夜のうちに車で移動するのです。終わったことは後に置いて、次のコンサートのことだけ考える。ときにはここを修正すべきだ、と考えたりして、より深い分析ができることもあります。」
(ポーランド、2010年2月)
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美音の秘密

「まずはいい耳を持つことです。それで追求していく。その結果、そういう音が出てくるようになります。また体の脱力をして、腕の動きも円を動くような感じで、そういう伸びやかな動作がいい音に繋がっていきます。理想の音を先生は実際に示してくれましたし、自分自身でもそれを求めるべく、最大限の努力をしてきました。10歳くらいのときですが、フォルテでもピアノでも、いかにいい音を出すのにはどうしたらいいかをいつも考えていました。どんなにフォルテであっても、騒々しいものであったり、耳触りな音でないように、常に威厳のある音を出すことを考えていましたね。」
(真嶋雄大氏とのインタビュー、「ムジカノーヴァ」2007年10月)
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ショパンの演奏では、古典的スタイルとロマン派的スタイルのどちらを好むのか

ブレハッチは躊躇なく、前者を選んだ。
「外向的解釈だけでなく、内心の規律を働かせた内性的(introverted)解釈でも、聴く人を満足させることができます。
私の解釈は、いわゆるメンデルスゾーン的観点と呼べるものに近いものです。
おそらくこれは、早い時期に古典のレパートリーを経験したことが影響しているでしょう。
私は常に、できる限りのディテイルを表現しながらも、音楽のフォルムはそこなわないように努力してきました。すべてを明瞭にそのまま表現した方が、作品にこめられた種々の感情をずっと簡単に表現できるでしょう。
だからといって私がロマン派的スタイルを拒んでいるわけではありません。
私はロシアの何人かのピアニストのように外向的ではありませんが、いつか、ラフマニノフを弾く日がくると思っています。」
(アルバム「ショパン前奏曲」欧州版のライナーノーツより)
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